1991年02月01日

父とピストル Der Vater und die Pistole

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1992.12.01 / FHCF-1108 / FUN HOUSE

01. クレプシドラ・サナトリウム 歌詞
Klepsydra sanatorium
(Words & Music: Miharu Koshi / Arrangement: Miharu Koshi)

02. 正式な愛人 歌詞
Maitresse
(Words, Music & Arrangement: Miharu Koshi)

03. ジルとジャンヌの対話
Dialogue entre Gilles et Jeanne
(Music: Miharu Koshi / Arrangement: Koji Ueno)

04. 父とピストル 歌詞
Der Vater und die Pistole
(Words, Music & Arrangement: Miharu Koshi)

05. 妖精たちの森
La forét des fées
(Music & Arrangement: Miharu Koshi)

06. ドンナ・マドンナ
Donna Emadonna
(Words: Kikuhide Sekiguchi, Miharu Koshi /
Music & Arrangement: Miharu Koshi)

07. サビーヌの孤獨
Déréliction de Sabine [Sabine no kodoku]
(Music & Arrangement: Miharu Koshi)

08. 水盤の縁のニンフ
Nymphe sur le rebord de la vasque
(Music & Arrangement: Miharu Koshi)

09. 召使い
Servante
(Music & Arrangement: Miharu Koshi)

10. 心臓の上 歌詞
Sur votre coeur
(Words: Miharu Koshi / Music: Koji Ueno, Miharu Koshi
/ Arrangement: Miharu Koshi)

11. リリカちゃん電話
Téléphone Ririka
(Words: Miharu Koshi / Arrangement: Miharu Koshi)

12. おませな情事 歌詞
Aventure précoce
(Words: Miharu Koshi /
Music & arrangement: Haruomi Hosono, Miharu Koshi)

13. マドンナ
Madonna
(Words: Kikuhide Sekiguchi / Music & Arrangement: Miharu Koshi)

14. ピコロモンドで待ってて! 歌詞
Attendez au Piccolo Monde
(Words, Music & Arrangement: Miharu Koshi)



Producer:細野晴臣&コシミハル

Mixer:田中信一
Recordist:横井俊一 吉野金次(7, 8, 9, 10)
Assistant engineer:三好伸治 福田幸浩 松田正博
Studio:音響ハウス M.I.T.
Manipulator:木本靖夫
Co- Manipulator:上野耕路

Vocal, Piano, Accordion, Palisono xylophone
Rosewood xylophone, Chime bars,
Marimba, Tambourine, Triangle, Keyboard:コシミハル
Fagotto:越康寿(10, 14)
Percussion:浜口茂外也(10)
Accordion:風間文彦(6, 13)

All arrangement:コシミハル
[except:上野耕路(3) 細野晴臣&コシミハル(12)]

Answer-Phone:加藤文近
German Translation:天沼春樹

Art direction & Illustration:赤木仁
Title Design:仲條正義
Photograph:村越元
Hair & Make up:江面英男
Extra thanks:ハロー・グッドバイ、オフィス・インテンツィオ、
ゴリラサウンド、依田彰、松井美和



おことわり:
オリジナル歌詞カードに表記されていたルビは、デザイン上の理由で全て省略致しました。
また、制作者の意図により旧字体を使用していた歌詞につきましては、出来る限りオリジナル通りに表記するよう努めましたが、システム上表示出来ない漢字は常用漢字に置き換えて表記致しました。
予めご了承下さいますようお願い致します。




クレプシドラ・サナトリウム Klepsydra sanatorium

その闇夜の霧に縺れて
白い肩衣を纏った娘が
サナトリウムの長い廊下を
眞っすぐに滑ってゆく

面会に来た筈の父親は
往診用の大きな鞄を下げて
高等学校に
嗜眠届けを出しに行くところだった

「友だちは
もう、一人も、いない。」

娘は瞼を閉じて
森中の蛾を集めて
その魂を守るのだった

「いつになったら
歸れるの?
戀人と手を繋いで
外に出れるの?」

娘は蜥蜴色の假面を嵌て
鏡のない部屋で
一日中、寝台に伏せている

夜鳴鶯の聲が
玻璃窗に届くころに
父親は書斎の引き出しに隠し置いてある
ピストルに彈薬を詰めるのだった

「いつになったら
歸れるの?
戀人と体中にキスをして
眠れるの?」
「いつになったら
迎えに来てくれるの?
太陽の下で
目を醒ますことができるの?」
「いつになったら
歸れるの?
戀人と手を繋いで
外に出れるの?」
「いつになったら
歸れるの?
生命があるのに
私には顔がない」

Klepsydra sanatorium

Den Nebel der Schwarzen Nacht
Mit weißem Cape getragen
Auf den langen Flur Sanatoriums
Sie läuft gleitend

Vater geht zur Gymnasium
Heimlich mit meiner Diagnose

Freund' habe ich keine mehr
Rufe ich Nachtfalter im Wald

Wann kann ich denn heimgehen
Mit Liebling Hand in Hand außergehen?

Der Eidechsemaske mit
Den ganzen Tag im Bett sein
Als an Glasfenster
Die Stimme Nachtigals hört
Vater ladet die Pistole,
Die er heimlich verborgen hat.

Wann kann ich denn heimgehen?
Mit Liebling geküßt einander
Wann holst du denn mich ab?

Kann ich denn in der Sonne erwachen?

Ich lebe, aber kein Gesicht.



正式な愛人 Maitresse

鏡に月明り暎し
夜より黒い髪を洗う娘
水の精のいたずらから
泡沫の戀に
いつまでも醒めぬまま

春の庭先に薫る微風
愛しい貴方の優しい眼差し
歡びの鐘に交す接吻
やがて訪れる思い出に憧れ

眞紅の垂帳を下して
天鵞絨のリボン
闇に燻らす娘
戀人は古えの場所で
横たわる愛に
孤獨を失くしたまま

薔薇色に香う安らかな窗辺
頬寄せ囁く夢の谷間よ
幸福を希い重ねた愛も
この部屋の片隅で
枯れてゆく

そして何度もの季節を見送り
街角には新しい花が咲く
娘は嫋やかに心を臥せて
やがて哀しみにも陽があたるまで



父とピストル Der Vater und die Pistole

そう
それは事故だったんだよ
妻の唇から無邪氣に零れ落ちた泡沫を
私の喉が 味わってしまったんだ

昔のことだよ

ミルルゥ
人生を一度も間違えずに歩くことは
とても難しいよ

「それでは 私をペットみたいに
愛することが出来て?」

小さな丸い膝を包むレース飾りのついた
白い靴下と
黒いエナメルの靴だけを
身に着けたミルルゥは

唇を尖がらせて
両手を床に附けて
戀人の良心を試そうとする

いつまでも
愛の行方を信じない
可哀相な娘
私の腕の中で
小さな叫び聲をあげて
夜を彷徨う

そう
私が心を許すと
指を噛む癖があることを見付けたのは
ミルルゥ!
おまえが初めてなんだよ

「それよりも
私の膝に凭れて
甘えることが出来て?」

月のない夜に
私の剥いた水密桃を
私の手の中から食べては
他人の着古した時間を
わざとなぞろうとする

肩のところで切り揃えた細い髪
ミルクを沸かすことすら不器用な小さな手
少年のように無駄な肉の付いていない胸元
おまえは全て嫌っていて
私が何一つ變えるところはないと言っても
浮わの穹だ

いつまでも
愛の行方に目を背ける
憐れな娘
私の腕の中で
何度も天國を彷徨う

Der Vater und die Pistole

Ja, das war ein Unfall
Ich scmecke den Schaum von ihr
Aus Lippe meiner Frau getropft
Das war naiv und arglos
Es war eine alte Geschichte

Es ist schwierig, fehlerfrei zu leben

Dann liebst du mich
“Wie du ein Lieblingster liebst?”

Nur die weiße Stöcke getragen
Nur hat die scwarze Lackschue an
Versuchte die Treu der Liebe
Das arme Kind glaubt Zukunft der Liebe nicht
Schreit leise, wandelt in der Nacht

Ja, das ist meine Gewohheit.
Wenn ich jemand vertraue,
kaue ich Finger.
Du fand es sofort
Du bist die erste, wer es fand
Du bist die erste, wer es fand

Du ißt Pfirsch in Mondlosnacht

Aber kannst du mir süß schmeicheln,
“Deinen Kopf in meien Schoß gelegen?”

Du magst nicht deine düne Haar
Deine schmale Brust wie ein Knabe
Das arme Kind glaubt Zukunft der Liebe nicht
Du ruhest, wandelst im Himmel



心臓の上 Sur votre coeur

緑の風が吹く

私の苦悶の凡て
貴方の鼓動に溶ける

杳かな蒼穹よ
永久に



おませな情事 Aventure précoce

ブランメルのように
頸布を結び
男色家を氣取る

プライドは 彼の
運命に左右されないこと

ポーカーとピストルとクライスラー
ステッキとフランネルとガーター

あぁ 彼は鏡の前に棲んでいるの
あぁ 見事な蜜を零す
愛人にも隱れて

おませな情事
ガラスの棚には
おませな情事
犇めく人形
おませな情事
煌く目玉は
幾千萬の
嫉妬の洪水

おませな情事
私を取り出し
おませな情事
女神の施し
おませな情事
肘掛椅子では
カフスを外し
夜毎の後悔

離れの小部屋
薄紗を曵いて
インセストを氣取る

そこで私は
神様にも秘密で育つ
クリームとアスピリンとハイヒール
ムスクとグリセリンとスパンキング

あぁ 鍵を掛けて花車な爪を磨く
あぁ 奥様にも受ち溶けずに
肉體を開く

おませな情事
人目を忍んで
おませな情事
Saville Low着たまま
おませな情事
惜しげもないほど
私の髪に
白濁乳色の小さな悲鳴

おませな情事
ポケットチーフで
おませな情事
塞いだ唇
おませな情事
羔羊みたいに
怯えた瞳
夜毎の告白

おませな情事
ガラスの棚には
おませな情事
犇めく人形
おませな情事
煌く目玉は
幾千萬の
嫉妬の洪水

おませな情事
私を取り出し
おませな情事
女神の施し
おませな情事
肘掛椅子では
いつもおねだり
おやすみ おばかさん



ピコロモンドで待ってて! Attendez au Piccolo Monde

それでね
昨日のデートは
憧れのあの人
初めての待ち合わせは
夕暮れの見えるカフェ・ピコロモンド

まるでね
胸が震えて
上手くしゃべれないの
栗色の髪
甘い瞳
目の前にア・ナ・タ・がいる

氣づいているはずよ
私が好きなこと

それから
二人の話しは少しずつはぐれて
別々の答えばかりで
意地悪かしらね?心配

そしてね
次の約束もしないでサヨナラ
クルマの窗から含羞み
手を振るアナタに片想い

戀をすると何故か
哀しみやすくなるもの

ピコロモンドで待ってて!
もう会えないかしら?
ピコロモンドで待ってて!
また会えるかしら?
posted by admin at 00:00| discography - album